時は幕末
御家人、新田惣介は算術が得意なことを買われ、先祖代々の役職であった小普請組から勘定所の見習いへと抜擢されたばかり。
小さいが庭付きの屋敷で母の絹、妻の多恵と共に暮らしていた。
だが、日を重ねるにつれ
多恵の様子が少しずつおかしくなっていく。
自分が何をしていたか、これから何をしようとしていたかがすぐに思い出せない。
それは日に日にひどくなっていく。
そこで惣介は多恵に簡単な算術を教える。
そんな中、
慶応四年、五月十五日
官軍の総攻撃が開始された…
|
『 |
はじまりの記憶
〜御家人、新田惣介の破算〜
|
』 |
|
|
|
|